詩
禁句――弟はやさしさのオバケみたいミカヅキカゲリ
2024年2月24日
「通院ははっきり云えば惰性です」口の中で、転がしすぎたセリフ音にした途端、躰から汗がぶわわわわっ、と噴き出す カウンセラーが平たい声で云う「そうなんですか?」また、焦る「あ、ごめんなさい!」結局、わたしがなにを云おうとお […]
戦争 ミカヅキカゲリ
2024年2月23日
猫が飼いたい。わたしのアパートは動物の飼育は禁止だけど、飼っているひとも多い。野良猫への餌づけも盛んだ。 人間はいま、戦争に明け暮れていて、猫の手も借りたいと云う有様に見える。テレビは、戦争か感染か災害の話題。目を背ける […]
骨抜きシールが告げる平和ミカヅキカゲリ
2024年2月23日
わたしは四肢麻痺で、介助者に食べさせてもらうだから 骨のある魚は自然あきらめていた だが、出逢ってしまった骨抜きシール!出逢ってしまったわたしまで骨抜きにするシール!そう日本は平和だ魚の骨を丁寧に取り除くみたいなレディー […]
まき子が好き、その後ミカヅキカゲリ
2024年2月23日
もうずっと昔に辞めてしまった介助者にもうずっと片恋をしている 辞める前にそれとなく想いをくちにしたこともあったのだけれど「もしもほんとうだとしたら、迷惑千万な話」と――たぶん釘を差されたのだと思う、云われちゃったからもう […]
短歌2023-06-29 [星の列車]、[夏の森]
2023年7月3日
ミカヅキカゲリ [星の列車] 宵闇を星の列車がゆく頃にひもじい子らにひかりの夕餉 [夏の森] 夏の森螢を追っていつの間に深い闇へと迷い込みしや